Published Date : 2019年5月2日19:36


マルコフアプリの作り方



前回の記事の簡単なおさらい

Google Colaboratory Sudachi

マルコフ連鎖 のライブラリ
markovify を使って、

モーニング娘。の メンバー達のブログ記事を、

形態素解析し、 なんちゃって 文章自動生成WEBアプリ を作りました。

上のナビバーにもあります。


マルコフレボリューション

さっそく、 前回のデータ を使って、

マルコフ連鎖による なんちゃって 文章自動生成WEBアプリ
を実装していきます。

まずは前準備です。

データをダウンロード

Colaboratoryへログインし、
以下のコードを実行していってね。
# またまた何回目なのよ!のドライブマウント。
from google.colab import drive
drive.mount('/content/drive')
前前前回の記事を参考に マイドライブを マウントしてくだちぃ。

Google Drive をマウントできたら、
My Drive内の 目的のフォルダに移動しましょう。
# 前回のフォルダに民族大移動
cd drive/'My Drive'/data

# 移動後、中身を確認。
ls -al
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前回保存した マルコフモデルが ちゃんとあるだろうか。

あれば「おめでとう! 次に進もう!

なければ「残念。。。 やり直そう。

SQLiteにする

全てをこのまま扱うと、
結構な容量があるので、 圧縮しつつ、SQLiteに直し、
Djangoで扱いやすいようにしよう。

# 前回、塩漬けにしたピックルオブジェクトをご開封
# 諸事情によりPython標準のPickleモジュールをDillの代わりに使う。
import pickle

# 簡単な正規表現でファイルを指定して、取り出せる便利なやつ、glob。
import glob
markov_model_path=glob.glob('./*_model.pkl')
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import markovify をしたいところですが、

セッションが切れていると 再インストールが必要です。

!pip install markovify
# マルコフモデルを読めるようにしなければならないので、インポート
import markovify

# 後でSQLiteに格納したのち、
# # また取り出すため関数にしておく。
def load_pickles(pkl_path):
    with open(pkl_path,'rb') as f:
        model_obj=pickle.load(f)
    return model_obj

# マルコフモデルを一つずつ取り出し、リストにする。
# 実行時間約6秒
mm_models=[load_pickles(path_) for path_ in markov_model_path]

SQLite3

DjangoSQLite3 ぶちこめば、即使える。

SQLite3を使う理由は ただこれだけ。

SQLite3とは単なる データベースのファイルだよ。

# sqlite3 を扱うためにインポート
import sqlite3

# データベースの名前を決める。
# 好きな名前をつけてね。
dbname = 'mmblog_markov_model.sqlite3'

# 後楽園でデータベースと握手!
conn = sqlite3.connect(dbname)

# データベースを操作できるようにするよ!
c = conn.cursor()

# エクセルシートみたいなものを作るよ!
# そのための命令文だけ文字列にしておくよ。
create_sql = "create table markovmodels (id integer, name text, blog_model)"

# エクセルシートみたいなものを作るよ!
c.execute(create_sql)

# 戦いの前のセーブをするよ!
conn.commit()

# 一旦ゲーム中断するよ!
conn.close()
ここにいるぜぇ!

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SQLiteができたので、 マルコフモデルを

オブジェクトのまま 圧縮して中にぶっこみます。

疾風伝説 特攻のSQLite

# ファイルを圧縮してくれるヤツだよ!
import bz2
# みんな大好きOSモジュールだよ!
import os

# 関数の時間だ!こらぁ!

# !?
# # ピックルして瓶に蓋をしてツメツメする関数だよ!
def pickle_to_zip(obj):
    # 3 は圧縮率
    # 9まであり、高ければ高圧縮
    return bz2.compress(pickle.dumps(obj, PROTOCOL), 3)

# !?
# # ピクルスの瓶を開けてお皿に並べる関数だよ!
def zip_to_pickle(b):
    # 解凍して、ピックルからオブジェクトにして返す。
    return pickle.loads(bz2.decompress(b))

なぜなにプロトコル

明日の朝刊載ったゾ!プロトコル!

説明しよう! プロトコルとは通信をする際の 約束事である。

JSONとPickleのプロトコルの 決定的な違いは、
テキスト形式(人間が普通に読める)か、
バイナリ形式(人間読めねぇー)かである。

だからなんだよ! プロトコル!


メインディッシュ

# なんでプロトコルだって?んああ、おっしゃらないで。
# # 気に入ったのは、以下の長い説明だけだ!

# ここで、プロトコルバージョンをもっとも高く設定しているのは
# # プロトコルバージョンが低いと、対応するPythonバージョンも低い。
# # # つまり、Pythonバージョンと共に歩んできたPickleの進化によって
# # # # 便利になった部分や圧縮率の恩恵が得られない。
# # # # # なので、もっとも「自分のPythonで利用できるもっとも高いプロトコル」を選択するようにしています。
PROTOCOL = pickle.HIGHEST_PROTOCOL
続き。

# 後で取り出しやすくするため、
# モデルの名前を把握する。
model_names = [path_.split('_')[0] for path_ in markov_model_path]

# 一旦終了したゲームを再開するように、
# SQLiteデータベースに再アクセス。
conn = sqlite3.connect(dbname)
c = conn.cursor()

# IDと、モデル名、圧縮ピックルを
# データベースに入れていけという命令文を作る。
# (?,?,?)これはプレースホールダーといって、
# 場所を仮で確保しておくことができるよ。
# 明日花見がしたいからプレースホールダー(?,?,?)三人衆。
insert_sql = "insert into markovmodels (id, name, blog_model) values (?,?,?)"

# 実行時間21秒
# さっき作ったピックルにして圧縮する関数を併用して、
# インデクス番号+1でIDに、モデルの名前と、モデルを
# タプルのリストにして、インサートするオブジェクトにするよ!
insert_objs = list(zip(list(range(1,len(model_names)+1)), model_names, [pickle_to_zip(mmm) for mmm in mm_models]))

# executemanyは一度にたくさん命令を実行してくれるよ!
# !?データベースにぶっこむよ!
c.executemany(insert_sql, insert_objs)

# コミット(結果を残すぜ!)するよ!
conn.commit()

それじゃあ中身が
どうなっているのか、

確認してみましょうか。

# さっき作ってデータを入れた
# テーブル名から
# 全部の情報を抜き出す命令を作るよ!
select_sql = 'select * from markovmodels'

# 一行ずつ何が入っているか見てみるよ!
# 実行時間15秒
for row in c.execute(select_sql):

    # さっき作った解凍する関数を使って
    # 3列目、インデックス番号2、を
    # オブジェクになおすよ!
    print((row[0], row[1], zip_to_pickle(row[2])))

# 処理が終わったら面倒くさがらず
# データベースの電源を落とすよ!
conn.close()

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きちんとオブジェクトのまま データベースに格納されていますね!

サイズがどれだけ圧縮されたか 確認してみましょう。

# getsize()はファイルの容量をバイトで知らせてくれる。
all_size = sum([os.path.getsize(path_) for path_ in markov_model_path])
dbsize=os.path.getsize(dbname)

# キロバイト=1024バイトなので、それで計算。
f'{round(all_size/1024/1024)}MB'
f'{round(dbsize/1024/1024)}MB'

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通常の集合体、約275MB。 一つずつ圧縮したDB、約43MB。

約6分の1に圧縮されました。 めでたしめでたし。

SQLiteをダウンロード

それではDjangoでアプリを 作っていくため、
一旦ローカル作業に入ります。

作ったSQLiteを ダウンロードします。

ダウンロードは簡単。
楽ちんポンやで。

from google.colab import files

# ダウンロードしたいファイル名を指定するだけ。
files.download(f'{dbname}')

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ダウンロードフォルダに、 ぶっこまれます。

とりあえず前半戦終了。


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